古代のロマンを語る
壱岐の巨大古墳群
文責 松崎靖男
1.掛木(かけぎ)古墳
江戸時代中期 の寛保年間に書かれた「壱岐国続風土記」は、
壱岐島には 338基の古墳 が存在したと記録しています。
現在 、古墳の数はかなり減ってはいますが、それでも 280基ほど が確認されています。
この掛木古墳をふくむ約30基の亀石古墳群は、壱岐島の古墳分布の一つの中心地をなしています。
掛木古墳の築造 は、……
図1.掛木古墳の全体像
古墳内部の石室は、前室・中室・玄室からなっており、全長約13bです。
玄室には長崎県下でただ一つの "くり抜き式家形石棺" があります。
屋根形をした蓋石は半分以上欠けていて、棺の長さは約2b、巾が約1bぐらいで、くりぬきは浅い感じです。
出土品は、土器、銅鏡片、金環、鉄製品などです。
ある来島者のホームページを拝見すると、……
図2.長崎県下で唯一つの" く り 抜 き 式 家 形 石 棺"